エッセイ 2 倒産
以前2度記事にしたことがあるので知ってる方もいるかも知れません。
会社が倒産しました・・・。
2016年6月、自身の経営する会社が倒産しました。50歳になる誕生日の一週間前でした。
祖父が設立、僕は3代目社長として頑張ってきたつもりですが倒産、そして自己破産。
製造業のよくある話で海外(中国)に仕事が流れていきました。
当時40年以上付き合いのある主力の取引先に「義理人情ではやっていけない」とあっさり切られました。
会社、土地、そして会社の敷地内にあった実家と祖父の家、全て無くしました。
生まれたときから見慣れた景色、思い出がいっぱいある実家が今現在更地になっています。
跡には建売住宅が17軒建つそうです。そうなると全く違う景色になって知らない場所みたいに見えるのかな?
子供の頃、庭に穴を掘ってビー玉したなぁとか、親父に小さな池を造ってもらいカメやザリガニを飼っていたなぁとか思い出すだけで泣きそうになります。でも企業努力が足りなかった自分のせいです。
家族や友人には「中国に仕事取られてもう無理や、腹立つわ~」とか言ってましたが、
姉(僕は姉と妹の3人兄妹)に報告の電話をしたとき泣いていました。
「ごめんお姉ちゃん、会社守られへんかった、実家もなくなる・・・。」と言ったときめちゃめちゃ涙が出ました。
大人になってあんなに泣いたのは初めてです。
でも落ち込んでいる暇はありません。
すぐに行動を起こさないと社長だった僕には失業手当がないので次の月から収入0です。
娘たちは当時2人とも学生だったので早く就職先を見つけないと、と焦っていました。
とりあえず派遣で工場に勤務しました。プレスの金属加工業です。
年齢的にも職種を選べる立場ではありませんし、とにかく生活のため働き始めました。
最初の頃はキツかった・・・。
社長を20年務めた僕は立場が180度変わり、年下の先輩の言うことを聞かないといけません。
何か言われると「誰に言うてんねん、偉そうに」とか「なんでお前に言われなあかんねん」とか思っていました。
僕は最低です。なかなか自分の立場を受け入れることができませんでした。
「これは夢か?そうか長い夢を見てるんや」
「ここの会社に研修に来てるんや、もうすぐ自分の会社に戻れるやろ」
こんなことばかり考えて頭がおかしくなりそうでした。
2ヶ月ほど経ったとき「正社員にならんか?」と言っていただき派遣社員から正社員になりました。
でも「他に僕に合っている仕事があるはず」「もっと給料がいいところがあるはず」
「この仕事はしんどい、もっと楽な仕事があるはず」など色々考えながら仕事をしていました。
ただ、わかったことがあります。
どんな仕事でも満足しない。週休3日制でも満足しない。給料100万でも満足しない。
戻りたい・・・。自分の会社に・・・。元の仕事に・・・。
無理なのはわかってますが、この気持ちが消えることはありません。
なんとか現実を受け止め、自分の立場を理解して踏ん張っています。
今7年目になりますので、このまま定年までこの会社で働こうと思っています。

会社が倒産しました・・・。
2016年6月、自身の経営する会社が倒産しました。50歳になる誕生日の一週間前でした。
祖父が設立、僕は3代目社長として頑張ってきたつもりですが倒産、そして自己破産。
製造業のよくある話で海外(中国)に仕事が流れていきました。
当時40年以上付き合いのある主力の取引先に「義理人情ではやっていけない」とあっさり切られました。
会社、土地、そして会社の敷地内にあった実家と祖父の家、全て無くしました。
生まれたときから見慣れた景色、思い出がいっぱいある実家が今現在更地になっています。
跡には建売住宅が17軒建つそうです。そうなると全く違う景色になって知らない場所みたいに見えるのかな?
子供の頃、庭に穴を掘ってビー玉したなぁとか、親父に小さな池を造ってもらいカメやザリガニを飼っていたなぁとか思い出すだけで泣きそうになります。でも企業努力が足りなかった自分のせいです。
家族や友人には「中国に仕事取られてもう無理や、腹立つわ~」とか言ってましたが、
姉(僕は姉と妹の3人兄妹)に報告の電話をしたとき泣いていました。
「ごめんお姉ちゃん、会社守られへんかった、実家もなくなる・・・。」と言ったときめちゃめちゃ涙が出ました。
大人になってあんなに泣いたのは初めてです。
でも落ち込んでいる暇はありません。
すぐに行動を起こさないと社長だった僕には失業手当がないので次の月から収入0です。
娘たちは当時2人とも学生だったので早く就職先を見つけないと、と焦っていました。
とりあえず派遣で工場に勤務しました。プレスの金属加工業です。
年齢的にも職種を選べる立場ではありませんし、とにかく生活のため働き始めました。
最初の頃はキツかった・・・。
社長を20年務めた僕は立場が180度変わり、年下の先輩の言うことを聞かないといけません。
何か言われると「誰に言うてんねん、偉そうに」とか「なんでお前に言われなあかんねん」とか思っていました。
僕は最低です。なかなか自分の立場を受け入れることができませんでした。
「これは夢か?そうか長い夢を見てるんや」
「ここの会社に研修に来てるんや、もうすぐ自分の会社に戻れるやろ」
こんなことばかり考えて頭がおかしくなりそうでした。
2ヶ月ほど経ったとき「正社員にならんか?」と言っていただき派遣社員から正社員になりました。
でも「他に僕に合っている仕事があるはず」「もっと給料がいいところがあるはず」
「この仕事はしんどい、もっと楽な仕事があるはず」など色々考えながら仕事をしていました。
ただ、わかったことがあります。
どんな仕事でも満足しない。週休3日制でも満足しない。給料100万でも満足しない。
戻りたい・・・。自分の会社に・・・。元の仕事に・・・。
無理なのはわかってますが、この気持ちが消えることはありません。
なんとか現実を受け止め、自分の立場を理解して踏ん張っています。
今7年目になりますので、このまま定年までこの会社で働こうと思っています。

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カテゴリ : エッセイ